こんにちは、コマひろです!
最近人生100年時代という言葉をよく耳にしませんか?
科学の発展に伴い、全世界の平均寿命が上がっております。
例えば2019年は日本人の平均寿命は女性が87.5歳、男性が81.4歳と過去最高を叩き出しました。
また2007年生まれの人は、100歳まで生きる確率が50%まで上がるとも言われております。
ほんの一世紀前まで人生50年が当たり前でしたが、100年も生きられるなんて医療の進歩は本当に素晴らしいことですね。
この言葉を聞いた時60歳で定年したらその先ずっと日曜日かー、などと能天気なことを考えていました。
しかし皆さんもお気づきのように、手放しで喜んでは居られないのが実情です。
上がらない賃金、減らされる退職金や年金、増える医療費、それを支える現役世代人口の減少・・・社会インフラが追いついておりません。
また学校教育からしても、我々は100年生きるための術というものを学んでおりません。
人類史上寿命100年なんて時代は迎えたことがないのでこれはもう仕方ないのです。
そこで今回は世界的名著【ライフ・シフト 100年時代の人生戦略】を例に、人生100年時代の資産運用の仕方につき考えていきたいと思います。
私が投資をしなければならない、と思ったきっかけの一つでもあります。
長生きする予定の人は是非参考にしてください!
人生が100年になるとどうなる?
本書のキーワードとしてライフステージという言葉があります。
これは人生のステージを段階的に示したものです。
これまでの世代では人生のステージは大きく以下の3つでした。
①教育ステージ 20~22歳まで
②勤労ステージ 22歳~60歳まで
③引退ステージ 60歳~
分かりやすく「①22歳まで学校で学び」、「②60歳までの約38年間を働き」、「③60歳~退職金と年金で余生を過ごす」・・・という形ですね。
しかし人生100年時代となったらどうでしょう?
人間も生物である以上徐々に老いていきます。
確かに寿命は100歳に延びるかもしれませんが、20歳に比べ60歳時点での体力/気力は大きく衰えていることでしょう。
寿命が100年生きるということは、60歳からさらに40年間生きなければなりません。
そもそも働いている40年間だってキツキツです(汗)
そんな体力や気力が低下するであろう60歳を過ぎたころ、40年も人生を満喫できるだけの備えがあるのか・・・?
終身雇用形態や年功序列賃金の崩壊、年々増加していく社会保険料にさらされているサラリーマンには厳しそうです。
では国が助けてくれるのか?
今後現役世代の人口はどんどんと減っていき、退職金も年金も減ることは目に見えております。
年金の受給開始時期も繰り上げになっており、今後70歳などに引き上げられるかもしれません。
高齢者が増加するに伴い、医療費も上昇していくでしょう。
勤労ステージでは備えが不十分、引退後ステージの保証も薄い・・・と
ちなみに新たに誕生した菅政権が掲げた政策理念は「自助・共助・公助」でした。
自助が一番最初に掲げられていることがポイントですね。
自分で何とかしろってことですかね
もちろん政府も単純にほったらかしでいるワケではなく、自助、つまり自立することを後押しする支援は実施していくと言われております。
しかし公的保証をあてにしないで欲しいことは間違いなさそうです。
そこで今回は本書から資産形成という観点から、人生100年(特に老後ステージ)を攻略するにはどのようにしたら良いかを考えていきたいと思います。
100年の人生に欠かせない資産とは?
大前提として、ここでは人生をより豊かなものにするもの=資産と考えます。
長く生きることだけが大切なわけではありませんし、生き方には人それぞれの価値観もあります。
ただどうせ長く生きるなら、良い人生であったと思えるような人生にしたいですよね?
その時に自分を助けてくれるのは、自分が積み上げてきた資産となります。
本書では人生100年時代を乗り切るために大事な資産として、有形資産と無形資産の2種類の資産があるとしております。
①有形資産・・・お金/有価証券/不動産など
②無形資産・・・健康/知識/スキル/人脈など
有形資産とは分かりやすくすぐに現金化出来る資産ですね。
人はなぜ働くのか、という問いがあれば多くの人はお金を稼ぐためと回答すると思います。
お金があれば衣食住に困らない他、病気にかかっても医療も受けられます。
大事な人が困っているときもお金があれば助けに行くことも出来るでしょう。
より良い人生を生きるためには、いやでもお金は切り離せない存在であると言えます。
対して無形資産ですが、健康/知識/スキル/人脈など目に見えない資産となります。
お金にならない、目に見えないものが何故資産となりうるのか?
それは無形資産はその人の人的資本と言えるからです。
お金を稼ぐには、大きく2つのパターンがあります。
ざっくりいうと、「①自分で働いて稼ぐ」か「②お金に働いてもらって稼ぐか」の2パターンということですね。
そしてどちらの方が早く稼げるかと、圧倒的に①自分で働いて稼ぐ方が効率が良いのです。
年利4%で資産運用する場合、月給20万を稼ぐには6000万円も元手が必要ですからね(汗
そのため労働力=働ける力は資本主義社会を生きるための大事な源泉であり、そのため必要な健康/知識/スキル/人脈などの目に見えない資産の価値は計り知れないといういことです。
つまり有形資産(お金)を育てるために、無形資産(健康/知識/人脈など)を育てるのは効果的ということですね。
目に見えない資産が、目に見える資産を作っているということですね。
また無形資産は人生を豊かにすることに直結する資産でもあります。
お金を稼ぐためだけでなく自分の人生をより豊かにするためにも、無形資産は大事に育て上げなければならないのです。
目に見えない資産の育て方
ではどうやって無形資産を育てるのか、考えていこうと思います。
健康
健康(自分の体)は全ての資産の中で最重要の資産です。
日本の多くの会社員は自分が働いて給料を稼いでいると思いますが、働けなくなれば当然給料はもらえません。
そのため健康でなくなるというのは、資産の原資が大きく目減りすることを意味します。
そもそも資産がどうこういう前に、例え100年生きたとしても、例え使えきれないお金を持っていたとしても、不健康で病院で寝たきりだったら豊かな人生とは言えないですからね(汗
健康を維持するためには良い食事、適度な運動、良い睡眠の3つの要素が必須となります。
この3つの要素は、日々の生活を見直せば確実に良くなります。
お金もほとんどかからないので、コスパ抜群の投資と言えるかもしれませんね。
知識/スキル
嫌な話かもしれませんが、現代の会社員は勉強しなければなりません。
今の世の中は技術発展のスピードが目まぐるしく、常に市場は変化していきます。
おまけに変化のスピードは年々加速しております。
そんな中、高校/大学卒業時点での知識だけで太刀打ち出来るものなのか・・・?
答えはもう分かってますよね。
知識を磨きたければ、オススメは『読書』です。
小説などのエンタメ系も良いですが、ビジネス関係の本を読んでください。
なんだ本を読むだけかーと侮るなかれ、読書量と年収は比例すると言われております。
年収1500万円以上の人の約3分の1が、月に4冊以上の本を読むとのデータもあります。
ちなみに日本の社会人の平均勉強時間は約6分、毎月あたりの読書量は1冊以下となかなか悲惨です(笑)
逆説的に1日10分、月1冊本を読むだけでも十分平均点以上ということですね。
大抵のビジネス本は1冊1500円程度とコスパ抜群なので、是非とも投資したいものです。
人脈
人脈と聞くと難しく感じますが、ここではいざという時に助けてくれる人のことをさします。
ずばり身近な人、家族や大切な友人ということですね。
以下はとある調査機関での、サラリーマンのお父さんについてのアンケート結果となります。
・平均的な帰宅時刻は? → 1位:22時以降
・平日の夫婦の会話は? → 1位:30分以下
・よく使うイヤな言葉は? → 1位:疲れた
・・・涙が出てきそう
遅くまで本当に一生懸命がんばっているのに、家族との時間が取れないのは切ないですよね。
改善するためには時間を捻出するしかありませんが、まとまった時間はすぐに作ることはできません。
オススメは『感謝の言葉を伝える』ということです。
ありがとうとは「有ることが難しい」と書いて「有難う」と読みます。
要は当たり前ではないということですね。
私もつい身近な人は居てくれて当たり前と思ってしまいがちですが、そんなことはありません。
当たり前でないからこそ有難い、でもありがとうと思っていても伝わりません。
だから心を込めて、ありがとうと言葉に出して伝えてみませんか?
コストゼロ円で、コスパは最強です(笑)
人間は本来誰かに与えた時に、誰かの役に立った幸せを感じる生き物です。
もしかしたら、言葉を出した貴方の方がありがたいと思えるかもしれませんね。
無形資産の育て方まとめ
無形資産の育て方を簡単にまとめると以下のようになります。
・節制した食事を心がけよう
・毎日適度な運動をしよう
・しっかり睡眠を取ろう
・本を読んで勉強しよう
・身近な人を大事にしよう
・ありがとうと感謝の言葉を伝えよう
小学校でも習う典型的な「良い習慣」になりますね
逆に言うと、それくらい良い習慣は意識しなければ継続出来ないということです。
有形資産を育てるのと同じように、無形資産を育てるのにも時間がかかります。
ちょっと頑張ったところで明日から健康になった、頭が良くなった、みんなの人気者になった、なんてことはまずあり得ませんからね。
やり始めると大変、継続させるのはもっと大変なことです。
継続しなくても、怒る人もいないですからね
しかしこの状況を放置しているとどうなるのでしょうか?
家庭も顧みず、会社一筋でがむしゃらにはたいてきました・・・
残業は当たり前、時には休日出勤までこなし、オフの日はほとんど体を休めるだけで終わってしまう毎日・・・
年収は上がったものの過労で体はボロボロ、業界以外の知識もなく、仕事以外の人間関係も希薄・・・
勤務する会社の業績が悪くなった時にはどうなるか?
また運よく勤め上げたとしても老後の生活はどうなるのか?
考えただけでも怖い・・・!
確かに良い習慣を継続して実施することは大変です。
しかし習慣化さえ出来てしまえば、生活の一部にすることができます。
しかもお金とは違い、良い習慣は今すぐに手を付けることが出来ます。
未来のために今から無形資産の運用を始めてみませんか?
まとめ
今回は人生100年時代を生きる上での、資産運用の方法について考えてみました。
有形資産(お金)も無形資産(健康/知識/人脈)も長期分散投資が基本戦略となります。
長期分散投資は時間を味方に付けることが大事な投資法です。
逆にいえば時間をどのように使うかが豊かな人生を送るための最重要ポイントとなりそうですね。
人生100年時代、幸い時間だけは十分にあります。
一度しかない人生の時間をどのように使うか、これからも学んでいきましょう!
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