こんにちは、コマひろです!
みなさん投資始めてますか?
コロナをきっかけに投資をする方が増えており、特に2020年は20代~30代の新規口座開設数は激増しているようです。
初めての投資では、つみたてNISAでインデックス投資信託をスタートした方も多いのではないでしょうか?
超優良指数、金融庁が選定した銘柄、買付手数料無料、信託報酬激安、その上20年間非課税とほったらかしても資産を増やすことができますからね。
かくいう私もつみたてNISAから始めました
さて上記のように初心者向きインデックス投資ですが、つみたてNISAでは年間40万円までが上限となっております。
年40万円でも20年積み立てればそれなりの資産を形成できますが、「まだ余剰資金あるよ!」という家計優良な方もいるかと思います。
そんな時余剰資金はどのように運用すれば良いのか?
iDeCoを始める、楽天証券のポイント上限5万円まで投資信託を買う、などまだまだお得な制度を利用したインデックス投資はあります。
しかし自分はあえて高配当株投資、中でも米国高配当ETFをオススメします。
理由は無敵のインデックス投資にも弱点(?)があると考えたからです。
このあたりは価値観にもなりますが、皆さまの資産運用の参考になれば幸いです。
インデックスの弱点?
インデックス投資は投資における最適解とも呼ばれるだけあり、ぶっちゃけ弱点らしい弱点はありません。
しかし運用を始めてみるとインデックス投資では資産が増えているという実感が薄いことに気付きます。
実際に運用してみた私なりにインデックス投資のデメリットを考えてみました。
デメリットというほどのものではないかもしれませんが、知っていた方が良いと思いますので解説していきます。
①短期的に利益が出にくい
インデックス投資は20年間という長期保有した場合、年3~7%の利回りが相場となります。
短期売買したい人からすると100万円投資しても1年で3~7万円の利益にしかならず物足りないものになるかもしれません。
まあ長期分散投資を目的にする人からすれば、複利の効果を最大限期待出来るので問題ないのですが・・・
逆にトレードを楽しみたい人には物足りないかもしれません。
②分配金が出ない
つみたてNISAで選べる投資信託では基本的に分配金が出ません。
これが資産が増えていると感じない大きな原因となります。
正確に言うとインデックス投資での分配金は自動で再投資されてます。
これは強みでもあり、面倒な分配金再投資を自動かつ非課税で実施してくれるため、結果資産が最大化するという仕組みであるということです。
しかし分配金が出ないということは、日々のキャッシュフローは増えません。
キャッシュが欲しい場合は資産を売却する必要がありますが、インデックス投資は長期保有が前提での投資となりますため、売却しては元も子もなくなります。
さらにつみたてNISAでは売却した場合せっかく20年ある非課税の運用期間を無駄にしてしまうリスクもあります。
③売却するときの精神的負担が大きい
また実際に売却しようとする時の精神的負担も大きいです。
年率4%で取り崩せばいいという理論的な解もありますが、「今売ると勿体ないかも」「値下がりしたらどうしよう」など感情が邪魔をするのです。
投資をするうえで、この感情が非常に厄介です
結果運用益は増えたはずなのに、売却時には「もっと儲かったのに・・・!」と損した気分になってしまうかもしれません。
まとめるとインデックス投資は全て自動でやってくれる分、日々のモチベーションにあまり寄与しないというのが弱点なのかな、と感じます。
証券口座の数字が増えるだけで、お金が増えた実感は少ないんですよね・・・
余談ですが、私はインデックス投資は老後のために運用すると決めています。
20年以上かけて年率4~5%で資産を膨らませていき、リタイア後は年4%ルールで定率に取り崩す形で老後2000万問題に対応するイメージですね。
しかしこの運用方針では現在~60歳までの間に使えるお金は増えません。
そこでインデックス投資に加え、「老後までの期間もキャッシュフローを増やしたいんだ」と考える欲張りな方には高配当株投資、中でも米国高配当ETFも選択肢の一つとして提案したいと思います。
高配当株は金の生る木?
高配当株投資とは
その名の通り「高配当な銘柄」を優先して購入し、その配当金を目当てに利益を得ようという投資手法です。
まず株や債券で得られる利益には、①キャピタルゲインと②インカムゲインの2種類があります。
高配当投資では、②インカムゲインを主に狙いに行く投資手法ですね。
「株」と聞くとハイテク株のような「10年で株価10倍になった!」みたいなキラキラ系企業ばかりクローズアップされている印象ですが、一方で配当をたくさん出してくれる立派な企業もあります。
とりわけ米国では株主尊重の姿勢が強く、連続増配など配当に力を入れてくれる企業が多く上場してます。
こういった企業は成熟した市場に多く、またすでに設備投資等も成熟しているため、利益を配当金で株主還元してくれる可能性が高いのですね。
今回はそんな米国の高配当株を専門に取り扱ったETFに対し投資をしていく手法を説明します。
名前だけだとわかりにくいので、特性を順次解説していきますね。
ETFとは
ETFとはExchange(上場) Traded(取引される) Fund(投資信託) の略で、日本語では「上場投資信託」といいます。
分かりにくいのですが、つみたてNISAでも選べる「投資信託をいつでも売買できるようにした商品」と思ってください。
元が投資信託のため少額で分散投資がきいており、個別銘柄を一つ一つ購入していくよりも低リスクで資産形成できます。
ETFはリアルタイムでも売買可能な投資信託ということですね!
ざっくりですが、投資信託との違いを見ていきましょう
比較してみるとこんな感じですかね?
①投資信託・・・定期買付から再投資まで全て自動で運用してくれる
②ETF・・・買付から再投資まで全部自分でやる必要がある(経費率は安価な傾向)
③どちらも高度に分散が効いており、自動でリバランスしてくれる
こう見ると、やはり投資信託の方が初心者にオススメですね。
ドルコスト平均法で有利(金額指定、定期買付可能)かつ分配金を自動再投資してくれるので、手間がかからず資産形成をしてくれますため、買付手数料も基本無料ですし、為替スプレッドも発生しない(為替リスクがないワケではない)ので分かりやすいです。
その分経費率が高いのが難点ですが、eMAXIS Slimシリーズなど低コストファンドの登場で差も埋まってきております。
つみたてNISAで投資信託しか選べないのも納得です。
では何故ETFを直接購入するのか?
やはり分配金が定期的にもらえるという点です。
資産を売却しなくても、日々のキャッシュフローが増えるんですね。
もちろん再投資しないと複利のパワーが生かせません。
投資の鉄則は複利の力を使うことにあるため、使い方はよく考える必要があります。
とはいえ分配金が入るとすさまじく投資のモチベーションが上がります。
この定期的なインカムゲインこそ、高配当ETFの醍醐味でしょう(笑)
分配金はまさに不労所得ですね!
今回はそのETFの中で、高配当(分配金利回りが大きい)ものを紹介したいと思います。
オススメ米国高配当ETF
高配当ETFのため分配利回りが高いのは絶対条件です。
しかし利回りの高さはリスクの高さの裏返しとなります。
そのため株価が上昇傾向、経費率が安い、銘柄の分散がきいている、増配傾向にある(減配リスクが小さい)ETFを抜粋していこうと思います※
※2020年10月時の情報となります
VYM
設定日:2006/11/10
構成銘柄数:約400銘柄
配当利回り:3.43%
経費率:0.06%
配当月:3月、6月、9月、12月
世界一の資産運用会社「バンガード社」の運用するETFです。
米国の約400銘柄と幅広く分散が効いており、セクターは金融/消費財/ヘルスケアがメインですが、偏りすぎず分散が効いております。
世界一の運用規模を誇るバンガード社の商品とあって、経費率0.06%も格段に安いです。
運用期間も2006年11月~と長く、各種暴落も経験済みのため安心感も抜群。
高配当ETFの中では株価自体も値上がり傾向であり、トータルリターン(値上がり+分配金)も高いのが特徴です。
高配当の上にキャピタルゲインまで期待出来るなんて、出来すぎですね(笑)
しかし分配金利回りはHDV、SPYDよりは少な目であり、分配金を重視するなら、より利回りの高いHDVやSPYDをポートフォリオに組み込む必要があります(増配傾向ではあるので、未来は利回りも並ぶかも・・・?)。
正直高配当はこれだけで良いかな~と思える
超優秀な高配当ETFですね。
HDV
設定日:2011/3/29
構成銘柄数:70~80銘柄
配当利回り:4.25%
経費率:0.08%
配当月:3月、6月、9月、12月
世界3大運用会社の一つ「ブラックロック社」が運用する人気高配当ETF
米国の70~80銘柄と分散はされておりますが、エネルギー、ヘルスケアセクターに偏った銘柄なのが特徴です。
ディフェンシブ銘柄で構成されており、分配金についてはコロナショック後にも減配ほぼゼロであったことは印象が強いETFですね。
こちらも経費率0.08%と格安で、VYMを超える分配利回りの期待できるETFです。
個人的にはディフェンシブかつ高利回りと好きな商品ですが、アクティブ運用的な要素が強く、定期買付には向かない銘柄ですのでご注意ください。
セクターの偏りは後述するSPYDと合わせて保有することである程度緩和することが出来ますが、コロナ後のセクター見直しがどう影響するかは考えなければなりませんね。
VYMより高い分配利回りも欲しいので、サブで入れてます
SPYD
設定日:2015/10/21
構成銘柄数:80銘柄
配当利回り:5.56%
経費率:0.07%
配当月:3月、6月、9月、12月
世界3大運用会社の一つ「ステートストリート社」の人気高配当ETF
S&P500高配当指数に連動した80銘柄に分散されておりまして、金融、不動産など景気敏感セクターに偏っているのが特徴です。
経費率も0.07%と抜群に安く、保有コストも問題ありません。
特筆すべきなのはやはり5%越えの超高分配利回りでしょう。
配当金でセミリタイアを目指す人にはこの上ない魅力に感じます(笑)
ただし景気敏感セクターに偏っていることから、かねてから暴落に弱いと言われておりました。
また設定日が2015年と若く、他のETFと比べて暴落を経験していないことも懸念されていました。
結果として現在ではこれまで紹介してきたVYM、HDVと比べ、コロナショックのあおりを一番受けたETFとなりました。
高い利回りにはリスクもつきものという事ですね・・・
とはいえ現在でも高利回りを維持し、セクター比率を見直すなど積極的に改善を行っております。
12月の決算に分配金がどうなるか、今後も期待ですね。
高配当ETFの注意点
ここまで米国高配当ETFの良い点を紹介してきましたが、当然万能ではありません。
高配当株投資は資産形成においては最適解ではありません。
以下のような注意点があることを認識していただきたいです。
上記のデメリットがあるため、資産を最大化という方にはインデックス投資をオススメします。
しかし高配当株投資は資産を一切売却せずキャッシュフローを増やせるというのが最大の魅力です。
キャシュフローが増えると感情的にも余裕ができます。
投資を継続する上でこの感情的な余裕が重要な要因となります。
証券口座の画面を見ると含み損が出る日は必ず発生します。
そんな時含み損が出ていたとしても、定期的にお金が入ってくるというのはやはり心強いものです。
私だけかもしれませんが、ポートフォリオが育つとRPGで主人公パーティが育っていくような何とも言えない喜びもあります(笑)
分配金が出る月はイベントですね(笑)
ちなみに米国ETFはネット証券で簡単に購入が出来ます。
私も購入するなら為替手数料が安く、定期買付が出来るSBI証券を愛用してます。
まとめ
今回はつみたてNISAの次の投資候補として、米国高配当株ETFを紹介しました。
・インデックス投資は、効率は良いが分配金が出ない(自動再投資される)
・インデックス投資は、中売却は精神的負担が大きい
・キャッシュフローを増やしたいなら、高配当株投資もオススメ
・高配当株投資なら米国ETFがオススメ
・VYM、HDV、SPYDを利用してセクターを分配しよう
繰り返しますが、インデックス投資は理論的な最適解と呼ばれる投資手法です。
つみたてNISAとの相性も抜群ですので、資産形成のコアとなることは間違いありません。
対して高配当株投資は成長性はあまり期待出来ず、為替リスクや2重課税のリスクもあります。
そのため資産を最大化したいのか、配当金が欲しいのか、自分の投資の運用軸を考えることが重要となります。
ETF自体は20世紀最大の発明の1つと呼ばれるほど優秀な仕組みをもつ商品です。
特徴を理解して、夢の分配金生活に一歩近づきたいですね!
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